顎変形症と楽器 Date : 2009/12/22 (Tue) TB : CM : 0 Category : 顎変形症

今月は更新が少ないですね。
どうしたことやら。

前々から書こうと思っていた事ですが、
【顎変形症手術をするにあたり楽器演奏に影響は出るのか】
・・・ということを考えてみようと思いまして。

かなり人は限られますね笑
しかも一個人の体験談でしかありません。
楽器、術式・・・人により差はかなりあるでしょう。

まぁ一人でも参考にして下されば幸いです。



まず私のことを。
使用楽器はクラリネットです。
怠けてはいますが、矯正～手術の間は
毎日のように吹いていたと思います。本当に怠けてますが。


【矯正期間】

・矯正開始時
やはり矯正器具に慣れず痛みがあるため
マウスピースをくわえる事すらままならなかったです。
ですがどんなに長く見ても一週間あれば大丈夫でしょう。
少々痛いですが音は出ます。

・矯正器具
まぁ違和感はありますが慣れます。
影響が出るほどのものではありません。
ただ長時間練習していると
口内に小さい傷ができることは多々ありました・・・。

・調整
調整はかなり痛みがありました。
調整をした当日に楽器演奏は無理でしょう。
次の日にはもう大丈夫だと思われます。

・親知らず抜歯
かなり苦い思い出がありますよ笑
まず当日は無理です。
止血の為、口内に負担がかかることは禁止でした。

スッと抜ければ次の日か２日後には
万全とまではいかずも演奏は可能でした。

ですが歯茎を切るなどして抜歯し、
顔が腫れてしまった場合。
一週間ほどは痛みで口に力が入らず
満足に演奏できる状態ではなかったです。

これはかなり影響が出る期間にバラつきがありそうです。


【術後（上下オトガイ）】

・退院～術後一ヶ月
まず物を食べられるようになるのが最優先。
口の開け閉めも出来ないくらいなので、演奏は無理でしょう。

・術後一ヶ月～二ヶ月
プロのクラリネット奏者（下顎のみ）は
一ヵ月後に復帰・・・という術例を聞きました。

ど素人の私は二ヶ月後でしたね。
ですがやはりこの時期、麻痺がひどい上に
口の周りの筋肉がすっかり衰えてしまっていて
吹くことはできても持久力が全くなく、曲などは演奏できませんでした。

術後３ヶ月で本番を迎えました。
一応２時間の演奏会、吹ききることはできましたが
演奏面はどうもこうもできず、音を出すだけで精一杯。

ちなみに怠けている人間の体験談です。
練習を真面目にしている方は違うと思います。



こんな感じでしょうか。

この演奏会後、就職活動を始めしばらく楽器には触らなかったため
続けていたらどうなったか・・・３ヶ月以降はわかりません。

さすがに術後半年ほどすると
普通に演奏できるようになります。
ちょっと口から空気が漏れやすくなったと思いますが・・・。

もしも「演奏に大きな影響が・・・」と思う方がいましたら
ご安心を。


長くなりましたのでこの辺りで。